第42回 信頼関係を築く褒める力

第42回 信頼関係を築く褒める力

皆さん、こんにちは!

 

褒める

 

 

人間関係を深めるためには信頼関係というものが、不可欠となります。それを築くには、「褒める」ことが効果的となります。

 

 

この褒められたいという気持ちは万民共通して持っているものです。褒められることは自分の存在が重要なものだと認められることです。

 

 

自分の才能や能力や努力が評価されますから、自尊心が満たされやる気も出てきます。ですから、褒めてくれた人に対しては強い好意や信頼が生まれます。

 

褒めることを意識すると人を見る目が変わります。褒める点を見つけるのは、叱る点を見つけることに比べると難しいものです。

 

 

人の欠点は見ようとしなくても見えますが、長所はその気にならないと見えません。それだけしっかりした観察眼が必要です。人を観察する能力が自然に養われます。

 

 

 

「褒める」と「叱る」とでは人に対する評価や判断の視点が180度異なります。

 

軸足を

 

 

「叱る」

 

 

 から 

 

 

「褒める」

 

 

に移すと人の見方が変わります。

 

 

人を見る目、物事の捉え方、考え方がソフトになり、柔軟になり、肯定的、受容的になります。人を判断する仕方や見つめ方は大きく二つに分けることができます。

 

褒める

 

 

できないことを数える「減点主義」

 

 

できるところを数える「加点主義」

 

 

これらは、評価が正反対になります。

 

 

同じ点数でもテストの用紙に×だけついているより、○だけの方が、よくできましたと褒められているようで気分がいいものです。このように、人を褒めるには「加点主義」が適しています。

 

 

さらに、もう一歩進めて欠点も長所と見る「逆転主義」という考え方があります。

 

 

 

欠点も観点を変えて見るなら、長所になることは多くあります。一見して褒め所がない人をいかに「褒める」のか?ここで重要なのは視点を変えるということです。

 

 

自分なりの解釈を最大限に活用し、人の見方を変えて見ることです。実際、人間の短所と長所は表裏一体となっていることが多いものです。

 

 

一般的にマイナス面と評価されている部分も肯定的に捉えることは不可能ではありません。どういう分野であれ、短所を無理に克服するより、長所を伸ばした方が上達が早いものです。

 

 

日本はどちらかというと減点主義の傾向があります。今日の日本に必要なのは、それとは真逆の「賞賛」の文化であり、人を褒め、人を励まし、やる気や意欲を持たせることが大切ではないでしょうか?

 

 

 

日本は「減点主義」の傾向がある 

 

→ 人を褒め、人を励ます「賞賛」の文化を

 

 

例えば、

 

仕事が遅い

 

という欠点も見方を変えれば

 

→丁寧な仕事をする

 

となります。

 

 

 

自己主張が強い人

 

これも見方を変えれば、

 

自分の考えをきちんと表明できる

 

人となります。

 

 

 

決断力がない

 

という人も

 

物事に慎重に当たる

 

 

という良さを持っているかも知れません。

 

 

 

周囲との協調性がない

 

 

という人も

 

 

→自分をしっかり持っている

 

 

という個性かも知れません。

 

 

 

何事も批判的に見る

 

 

という人も

 

 

→ 観察力が鋭い

 

 

という特性があります。

 

 

 

 

何かと手を抜く

 

 

という人もその性格を活かしたら

 

 

→効率的な方法を探す

 

 

という能力があるのかも知れません。

 

 

このように、欠点と思われるものも見方を変えれば長所や個性として見ることができるし、その人の人間性を高めるポイントになったりします。

 

 

 

しかし、逆に悪く見るという人もいます。

 

 

明るい人も見方によっては軽い人としか見えません。

 

 

明るい人 → 軽い人

 

 

 

ユーモアのある人というものも → 不真面目な人

 

 

 

真面目な人も見方によっては堅物な人

 

 

真面目な人 → 堅物な人

 

 

となるでしょう。

 

 

 

このように、長所も見方によっては短所として捉える人もいます。

 

 

長所 →  短所

 

 

何よりも視点を変えるということであり、幸せ色のメガネを掛けることが大切です。

褒めることの5つのパターン

5パターン

 

では、褒めることの5つのパターンについて説明しましょう。

 

 

褒めると言っても相手の長所をただ賞賛するだけが、褒めるということではありません。

 

 

次の5つのパターンの五段階に分けることができます。

 

 

第1段階 認知:「あなたのことを知っています」

 

第1段階は認知です。相手の存在知り、確認するということです。メッセージとしては「あなたのことを知っています」という認知です。

 

 

例えば、

 

 

挨拶をする、

 

 

名前を呼ぶ、

 

 

黙礼する、

 

 

近寄る

 

 

など交流の出発です。

 

 

存在を認めてもらうということは些細なことですが、嬉しいものであり、信頼関係の基礎になるでしょう。

 

 

 

第2段階 関心:「あなたのことを見ています」

 

第2段階は関心です。相手の存在や言動に関心を持つことです。メッセージとしては「あなたのことを見ています」という関心です。

 

 

例えば、

 

 

「この間、イベントの係をしていましたねぇ〜」

 

 

とか

 

 

「会議でよく発言していますねぇ〜」

 

 

というように関心を持つ姿勢です。

 

 

関心を持つことは愛の出発点であり、嬉しいものであります。小さな変化であっても気づいて褒めんとする小さな親切が大切です。

 

 

 

第3段階理解:「あなたのことを分かっています」

 

第3段階は理解です。相手のことを把握し、理解することです。メッセージとしては「あなたのことを分かっています」という理解です。

 

 

例えば、

 

 

「あなたはパソコンに詳しいですねぇ〜」

 

 

「君は英会話に堪能なんてすねぇ〜」

 

 

分かってもらう、理解してもらうことは、嬉しいことです。

 

 

反対に「どうして分かってくれないんだ!」と怒る人は多いですが、「どうして分かってくれるんだ!」 と怒る人はいません。このように、万民が分かってほしいという欲求を持っているということです。

 

 

第4段階是認:「あなたはプラスをもたらしています」

 

第4段階は是認です。相手のことを是認する姿勢です。メッセージとしては「あなたはプラスをもたらしています」というものです。

 

 

例えば、

 

 

「あなたのように数字に強い人がいると助かります」

 

 

締め切り前に提出してくれて良かったとプラスをもたらしてくれていることの確認の姿勢は嬉しいものです。プラスの貢献や努力に対して正しい評価をすること、当たり前と捉えず感謝を表すことが大切です。

 

 

 

第5段階 賞賛:「あなたは素晴らしいです」

 

最後の第5段階が賞賛です。相手のことを高く評価することであり、メッセージとしては「あなたは素晴らしいです」という賞賛の表現です。

 

 

例えば、

 

上司 褒める

 

 

「君の企画書はすごく良くできている!」

 

 

「あなたの営業力はバツグンです!」

 

 

というように、

 

 

相手の良いところを積極的に評価することであります。人を見たら、けなしたくなる人ではなく、人を見たら、褒めたくなるという人になりましょう。

 

 

このように、

 

 

賞賛上手、褒め上手になろう!

 

 

ということが大切です。

 

 

褒め上手になると同時に

 

 

褒められ上手になろう!

 

 

ということも大切であります。

 

 

 

日本人は謙譲を美徳として目立つことを嫌うせいか、褒められることを嫌がったり、敬遠したりする場合もあります。

 

 

しかし、褒められたら、素直に受け止めましょう。褒められたことに感謝しましょう。

 

 

褒められ上手になるならば、褒められることの心地よさ、相手に対して自然に湧く好意や親近感を感じることができるでしょう。

 

 

 

褒められることの良さを実感すれば、人を褒めることに躊躇しなくなり、進んで褒める気になります。このように、5段階の褒めるについて説明しましたが、ただ単に褒めればよいのではなく、日頃から、このような段階を踏んで賞賛する文化をつくることが必要です。

 

 

また、褒めるにおいても工夫があったら、もっと良いでしょう。

 

 

伝聞体で間接的に褒め言葉を伝達するのも効果的です。

 

 

「社長があなたのことを褒めていましたよ〜」

 

 

「お父さんが、あなたのことを褒めていたよ〜」

 

 

と聞くと、

 

 

直接言われるよりも、嬉しく感じることもあります。単なるお世辞ではなく、本当に褒めてくれたという実感が伴います。誰かの褒め言葉を聞いたら、しっかりと記憶して機会があれば、その本人に伝達してあげる配慮と関心と意識を持つことが、思いやりであります。

 

 

ところで、私たちはどれだけ褒め言葉を持っているでしょうか?

 

 

褒め言葉の語彙力をたくさん持つならば、その人にあった褒め言葉がその時々に合わせて、様々に出てくることでしょう。

 

 

しかし、褒め言葉と言われても、なかなか出てこないものです。そこで、あらかじめ考えつく限りの褒め言葉をノートに書き出すなど

 

「褒め言葉リスト」

 

のようなものを作ってみれば自分の褒める力の度合いが見えてきます。

 

 

 

褒め言葉を増やし、意識して毎日口にすると習慣になります。例えば、

 

毎日誰かを1分褒めることを日課

 

にすれば、生活の中に定着するようになります。

 

 

人を褒めることが定着すると当然、人間関係も良くなるでしょう。

 

 

そして、自分をも肯定的に受け入れることができるようになり、人生全体が肯定的になっていきます。

 

 

では、今回のポイントを確認しましょう。

 

 

実践のポイント

夫婦 改善 

 

褒めることで信頼関係をつくりましょう。


叱るから、褒める視点の転換をしてみましょう。


減点主義から加点主義、逆転主義を意識しましょう。


心のこもった一言を積極的に表す感情表現をしましょう。


賞賛文化を生活の中でつくりましょう。


 

 

 

このように、褒めることを意識し、行動し、習慣化し、人格化したならば、人生は好転することでしょう。まずは身近な人から褒めてみましょう。

 

 

 

以上で終わります。ありがとうございました。

 

 

 

次回は、「第43回 相手を喜ばせる予想外の褒め方」です。

 

 

お楽しみに!

 

 

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