第22回 夫婦関係を高める感謝力を身につけよう!

第22回 夫婦関係を高めるために感謝力を身につけよう!

前回、受け入れる能力が大切だとお話しました。夫婦関係を修復して関係を高めるためには、では今回は、受け入れる能力を高めるお話をしたいと思います。

 

■コミュニケーション能力とは・・・

 

・相手を受け入れること 

 

・環境を受け入れること    

 

・人生を受け入れること

 

です。

 

夫婦関係 感謝

 

このような姿勢をひとことで言うと「感謝の心」であるといえます。

 

 

感謝できる能力は、豊かなコミュニケーションを持った幸せを得るために不可欠な要素となります。私たちは、良いことが起これば、自分の努力だ考え、悪いことが起これば人のせいだとしがちです。

 

しかし、そのように考えると願わない状況に置かれた時、怒りの思いや不平不満の思いに支配されてしまいます。心のチャンネルを変えることで、心が大きく変化し楽になります。それはすべてに感謝することです。

 

 

「人間万事塞翁が馬」

 

 

という故事があります。

 

 

福と思われる出来事が禍いを呼び、禍いと思われる出来事が福を呼ぶこともあるということです。人間にとって何が幸いで、何が禍いか?表面な現象だけではわからないという意味です。

 

 

病気になって健康のありがたさに気づいたり、災難を通して、家族の大切さを実感したり、金銭トラブルで、仕事をする姿勢が正されたり、苦労することで、円満な人格が育てられたりします。

 

 

その時は、不幸だ災難だと思う出来事も次の大きな幸せの為のステップになっているものです。このように”人生すべての困難は、私たち人間が心を成長させ、幸せな人間となるための「プレゼントである」ということができます。

 

 

ですから、解決できない問題はないとしっかり知って現実に立ち向かうことが大切です。否定的な気持ちで抵抗していると問題は、ますます悪化してしまいます。それを嫌がらずにありのままを受け入れることです。

 

 

何事も前へ進もうとするならば障害や困難、試練とぶつかります。しかし、これはより成長、発展させるための踏み台であり、現在の実力が試されていると捉えるべきでしょう。

大石順教先生の教訓

夫婦関係 感謝

 

皆さんは以前、京都に大石順教先生(1888〜1968)という腕のない尼僧がおられたのですが、ご存じでしょうか?

 

無手の法悦新装版 [ 大石順教 ]


感想(1件)

 

 

17歳の時、ある凄惨な大量殺人事件に巻き込まれ、養父に自分の両腕を切り落とされる耐えがたい経験をされました。しかし、そういう環境を嘆くことなく、口で筆を取って書を書くなど、自立の道を歩み、結婚、出産、さらには出家という道をたどられて、現在は他界され数十年の現在も光彩を放ち、夢と希望を与え続けています。大阪の四天王寺には、順教先生の腕を切り落とした養父の墓があります。

 

この墓は順教先生自らが建てられたものです。本来、あって然るべき養父への憎しみや恨みを持つことなく「そういう嫌な役回りを果たす人がいたからこそ、今の幸せがある」と語られていたそうです。

 

 

先生はよく 「禍福一如」 という話しをされました。

 

 

禍いと福は一つという意味です。

 

 

「両腕がないことがマイナスではない、心の持ち方が一つの出来事が幸せになったり、不幸になったりする」

 

 

夫婦関係 感謝

 

また同じように手のない人を弟子にして、画家に育てたりしましたが、その人に「人のできない生き方をしなさい。人の描けない絵を描きなさい。絵は床の間に掛けて頂くもの、口が使えないなら足で描いてよいが口が使えるなら、口で描きなさい」と語られました。

 

 

先生は人の見えない所への心使いをとても大切にされました。見ていないからと勝手な振る舞いをすれば、烈火のごとく叱られます。食事から掃除、日常生活のほとんどを自分でこなされる先生の一挙手一投足に、多くの事を教えられます。

 

 

さらに先生は生前よく「また生まれ変われるなら、手のない状態で生まれたい」と語られていたそうです。

 

 

私は、その言葉を聞いて驚きました!!

 

 

生まれ変われるのであれば、五体満足に生まれたいと思うのが自然です。しかし、再び手のない状態で生まれたいと言いきれるのは、手のないことで多くの恩恵を受けた実感があるからでしょう。

 

 

そのように人生に感謝しきっている人は、その人生が本当に輝いて見えるし、多くの人に感動と希望を与えます。

 

 

では、先生のこの感謝の源泉は何でしょうか?

 

 

この事を考えてみたいと思います。

夫婦喧嘩をしたのになぜ感謝できるのか?

夫婦関係 感謝

 

夫婦喧嘩をして相手から酷いことを言われたします。当然、傷つくし相手に欠点があれば、自分の事は棚に上げてよく酷いことを言えたものだ!と憤ってしまいますよね?これをどのようにして感謝に変えるのでしょうか?

 

 

あるご夫婦が、私のところに相談を持ち掛けてきた方がいます。結婚7年目にして初めて喧嘩をしたそうです。奥さんは自分たち夫婦は仲が良いと思ってきたそうで、いざ喧嘩をしてみて非常にショックを受けたそうです。

 

 

ここで、もう少し客観的に考えてみましょう。このご夫婦は本当に仲が良かったのでしょうか?ご主人に聞いてみたところ、奥さんは気が強く、ちょっとした間違いを怒ったような態度や言葉をかけてくるので、とても嫌だったそうです。

 

 

子供にも厳しい奥さんで、ご主人と同じように、ちょっとした間違いがあると、「どうして、○○を間違うの!!」と激しく非難します。ご主人としては、怒らないで言えばいいのに!といつも思うそうです。そして、7年目にしてとうとう我慢できなくなって夫婦喧嘩となったのです。

 

 

もし、ご主人が喧嘩をせずに我慢していたらどうなっていたでしょうか?奥さんは、相手が傷ついているのに、正論を言うことで人間関係が崩れていることを一生知らずに終えたかも知れないのです。

 

 

でも、夫婦喧嘩を通して、相手を傷つけていることを知るチャンスがきたのです。この奥さんの欠点である相手を見ないで、正論を言ってしまうクセ、しかも怒って言ってしまうという欠点を知って直すことができるのです。

 

 

このような欠点って、周囲の人が言ってくれるでしょうか?普通、他人は気がついても言ってはくれません。夫婦であるご主人が指摘してくれるというのは、実は有り難いことなのです。人間として成長できるチャンスだということが分かりますか?

 

 

だから、夫婦喧嘩を通して指摘してくれたご主人に感謝なのです!だから、感謝できるのだということが分かりますか?

 

 

普通の人は、夫婦喧嘩をすれば相手が悪いと決めつけて、自分が成長できるチャンスを実は逃しているって分かりますか?

 

 

これって、本当に損な話です。夫婦喧嘩はチャンス!だと知ることが、円満な夫婦関係を築くうえでとても大切なことなのです。

著名人の教訓

夫婦関係 感謝

 

私達の人生の出発である誕生は、生まれたくて生まれてきたのでしょうか?現実は自分から希望して生まれたのではなく、気づいたら生まれていたと言えます。

 

 

誕生したことを ”生まれた” と言いますが、この”生まれた”という言葉は文法で言うと ”受動態” です。

 

 

生まれた ⇒ 受動態

 

 

自分のことを「生みました」という人はいません。生まれたというのは受動態で、自分の自由意思で自分を生んだのではありません。親子のケンカの時に、子供が親に向かって「生んでくれと頼んだ覚えがない!」というセリフを言うことがあります。しかし、私たちは生んでもらうに際して、何の支払いもしていないし、何の貢献もしていません。命には無条件で与えられた贈り物という側面があります。

 

 

自分というのは、自分の自由と選択から始まっているのではないことが極めて大切です。ひとことで言えば「生かされている」立場です。生かされた命であれば、生かしてくれた存在を知らなければなりません。そこに動機があるのです。生かしてくれた親、さらには神仏の存在や動機が重要になります。

 

 

さらに社会で活躍する一流のリーダーは、何か神様の世界を感じとって生きている人のように感じます。例えば稲盛和夫、京セラ名誉会長は、次のように語られます。

 

 

「サムシング・グレートとか全知全能の神という概念を置き、それは『ある』としなければ、宇宙そのものの説明さえできないのです」

 

 

「創造主は最初の意志を与えてくれた最初の意志とは『すべてのものを幸せの方向に進化、発展させるという意志です」

 

 

 

また、松下グループ、松下幸之助氏は、次のように表現しています。

 

 

「企業の目的は、その活動を通して社会を良くし、社会の役に立つことである」

 

 

このようにお客様の役に立った結果が利益となり、これが逆になると利益のために手段を選ばない経営になってしまえば、やがて会社は衰退します。自分だけは、生き残ろうという思ってやることは、やがて自分を滅ぼすということを教えてくれています。

 

 

松下幸之助氏は晩年、生活の拠点を京都の『眞々庵』に移しましたが、その庭園に造った神社に自筆の『根源』という木札を納め、毎朝、祈りを捧げていました。

 

 

その祈りは、次の二つです。

 

 

「生かされてありがとう」

 

「素直でありたい」(宇宙の根源より)

 

 

松下幸之助氏は死ぬまで素直でありたいと言い続けました。万物を生成、発展させる宇宙根源の力に対して、素直でありたいと祈り続けていたのでしょう。宇宙根源の力は、全てを生かそう働いています。その力に、素直に従えば万事うまくいくようになっていて、大局的には、うまくいかないはずがないと考えたといえます。

 

 

自らの身にふりかかることの全てを天から与えられたものと受け止めて生かそうとしたした方でありました。このように松下幸之助氏の生き方のように、人間は自分の力で生きているというよりも、生かされたという対象意識に立って出発することが、本当の自分として重要な土台となります。

 

 

その土台となる心情が・・・

 

 

「感謝の心」 です。

 

 

夫婦関係 感謝

 

自分の思い通りに生きようとする生き方を捨てて、全て神仏のみ意のままにと感謝ひとすじ生きるようにならなければ、決して真実の幸福をつかむことはできないということでしょう。いったん、夢を描いたならその途中には何があっても感謝して、継続することです。多くの場合、試練や困難を越えてこそ天国のような幸せをつかむことができるでしょう。

 

 

もし、不幸を与えられた場合は、神仏への感謝を忘れていることに対しての警鐘だったりすることもあるでしょう。今、ここに与えられているものをプラスに受け止めるのか?マイナスに受け止めるのか?

 

 

それによって、その人の運命が決定されるのです。その選択を決めるのはあくまでも ”あなた” 自身です。

 

 

自分の心に ”感謝力” を身につけた人は、豊かなコミュニケーションと幸せをつかむことでしょう。

 

 

 

実践のポイント

夫婦 改善 

 

嫌なことがあったとしても落ち込まず、反発せず受け入れましょう。


乗り越えられない試練はないと自覚しましょう。


全ての出来事をプラスの要素に目を向けましょう。


幸せをつかむ能力、「感謝力」を身につけましょう。

 

 

今回は、ここまでとなります。

 

次回は、第23回 夫婦関係を高めるために理想を夢に描こう!

 

をお話します。お楽しみに!

 

 

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

関連ページ

第1回夫婦の愛は繊細なもの
夫婦の愛は繊細なものです。一瞬にして険悪にしてしまうものとは?
第2回相手の違いを認める
夫婦の性格の不一致をどのように乗り越えればいいのか?具体的な方法とは?
第3回 相手の欠点に悩んだ場合
夫、妻の欠点が見えて悩んだ場合、どのように乗り越えて行けばいいのでしょうか?その対処の方法を説明します。
第4回夫婦愛で大切な愛情表現
夫婦愛で大切な愛情表現はどのようにすればいいのでしょうか?夫婦愛のポイントを講義いたします。
第5回夫の愛と妻の愛
夫婦関係を修復するためには、夫の妻の愛の違いを知る必要があります。一体、どこが違うのでしょうか?
第6回ありがとうの力
ありがとうという言葉には、不思議な力があるのを知っていますか?夫婦の関係を改善する力、自分の人生まで改善する力があります。その秘密とは・・・?
第7回相手を生かす言葉
言葉には、生かす言葉、死なせてしまう言葉があります。どのような言葉が生かす言葉なのか?を学んでいきます。
第8回男と女の違い
男と女は、そもそも感性が違うのです。お互いが認識することはとて大切です。では、男と女の違いはどこにあるのでしょうか?それは・・・
第9回魅力的な夫婦になるための男らしさ女らしさとは?
男らしい男性、女らしい女性は、とても魅力的です。魅力的な夫婦になるためのポイントとは?
第10回 旦那のイライラはなぜ起こる?その原因とは?
旦那のイライラやキレるという現象はなぜ起こるのでしょうか?そこには「男のプライド」というものがあったのです。その真相に迫ります!
第11回 大切な家事
家事は面倒なものと考えがちですが、家事には愛情を伝達するという大切な役割があるのです。
第12回 金の切れ目が夫婦の切れ目?
夫婦関係に大きく影響するお金の問題、そんな危機を乗り越えるためのポイントを紹介致します。
第13回 夫の願いと妻の願い
夫婦関係がうまくいかないのは夫の願いと妻の願いをよく知らないということがあります。今回はその問題解決に向けてのポイントを紹介致します。
第14回 夫婦の会話
夫婦の会話を円満にするためにはある会話法が人気です。夫婦の会話を変化を起こす話し方とは?
第15回 夫婦は私の鏡
夫婦関係において相手の嫌な面をどのようにとらえていけばいいのでしょうか?今回はこの問題を考えていきます。
第16回 妻が変われば家庭が変わる
家庭の中で妻は大きな役割と力を持っています。今回は幸せの原則と合わせてお話します。
第17回 泣くこと笑うことの大切さ
夫婦で一緒に泣くこと、笑うことはとても大切なものなのです。その重要性をお話します。
第18回 結婚生活に必要なものとは?
結婚生活に必要なものがあります。大きく分けて4点あります。夫婦の間にきちんと準備されていますか?その必要なものとは?
第19回 男のプライドを大切にしよう!
男のプライドは、自尊心です。夫婦関係を修復させるには、男のプライドとはどんなものなのか?を理解し大切にすることが重要です。
第20回 夫婦関係の力を養おう!
夫婦関係は、コミュニケーションで成り立っています。夫婦関係を良くするとは、すなわち、コミュニケーションを良くすることです。そこでコミュニケーションを高める方法を解説していきます。
第21回 価値ある夫、価値ある妻となろう!
夫婦関係を円満にするために、価値ある夫、価値ある妻となるためには、何に気をつけるべきなのかを解説していきます。
第23回 夫婦関係を高めるために理想を夢に描こう!
夫婦はどこに向かって行こうとしているのでしょうか?目標がない生活は力が出てきません。夢や目標の大切さを解説いたします。
第24回 夫婦は個性の違いを認めよう!
夫婦喧嘩をした時に相手が変わってくれたならばいいのにと思いますが、これが喧嘩の元になっているのです。どうすればいいのか?を解説していきます。
第25回 夫婦関係は傾聴が大切
話し上手は、聞き上手というように、夫婦関係は相手が理解しないとなりがちです。今回は傾聴をテーマとして解説していきます。
第26回 相手を変えるから自分が変わるへ
夫や妻に対して欠点を直してくれたら、うまくいくのにと思いますよね?これって、本当に難しいことなんです。だから夫婦関係は難しくなるのです!
第27回 夫、妻を肯定的に見る
夫婦関係は、親子関係が影響します。円満な夫婦関係を築くためには親子関係を見直すことが必要です。今回はその方法を解説します。
第28回 笑顔は人間関係の潤滑油
笑顔の持つ効果を夫婦関係に取り入れると驚くほど改善されていきます。科学的な根拠も解説していきます。
第29回 肯定的な言葉で表現する
肯定的な言葉は心にも変化を及ぼし、夫婦関係にも良い影響を与えるのです。具体的な例をあげて説明致します。
第30回 態度を通じた表現力
説得力のある表現方法とは?態度をみせた表現の強さ解説していきます。